【iRobot Roomba770】ジャンクエッセイ3

 近所でもないハードオフでRoombaのジャンク品を購入した。価格は1500円程。型番は770で、この型のジャンク品はヤフオクでも3000円くらい。まぁまぁお得といえる。

 ジャンク品とは言うものの、箱に入っており説明書も保証書も付属品もほぼほぼそろっているらしい。状態もわりときれい。

 店員さんに訳アリの訳を聞くと、付属の充電器がルンバ500シリーズのモノだったため、という事らしい。しかしルンバシリーズの充電電圧は22.5Vであり、基本的に充電仕様に違いはないため問題はない。店的には保証ができないという事だろう。というわけで購入した。

 家に持ち帰りとりあえず充電器に置くと、充電を開始した。ぱっと見は状態もよく、とくに問題はなさそうだ。

 我が家にはすでにルンバが一台ある。型番は800シリーズで、今回購入した700シリーズの2世代あとのモデルとなっている。(600シリーズが何故だか700の前と後、それぞれ細かく種類別に発売されているため)

このシリーズは外見こそほぼほぼ同じだが、最大の違いは掃除機構にある。800シリーズはゴムであるのに比べ、700シリーズはブラシでゴミを取る仕組みのようだ。しかし実はこの機構は進化ではなく、むしろ退化である。500シリーズも同様にゴムブラシであり、おそらく700シリーズでブラシにしてみたものの、思いのほかゴミが取れなかったので元に戻したのであろう。

 500、600、700、800シリーズにはルンバ上面にシリアルポートがあり、このポートを使えばルンバを思い通りに動かすことができる。ポートの制御信号は公式に公開されており、TTLのシリアル信号を用いて制御する。

 本記事では制御には触れないが、元々これ狙いで購入したので別の機会でこの項目には触れたいと思う。

https://qiita.com/Yurix/items/016e20ab924d613694cb

↑ルンバの制御に関してまとめたページ

 さて、果たしてどれくらい性能が違うのか、ていうかこのジャンクにはほかに問題があるのか調べるために、2台を十分に充電し、同じ部屋で掃除をさせてみた。

 それぞれは充電がなくなりそうになると、お互い別の充電スポットに戻っていった。この点から充電スポットの信号も全く同じらしい。しかし元からあるルンバは1時間ほど掃除をしたのに対し、ジャンクルンバは10分ほどでドックに戻ってしまった。やはりバッテリーが相当へたっているらしい。

 ルンバのバッテリーは下部に在り、ネジ二つでアクセスできるので交換しやすい。

 せっかくなので、思いっきり掃除することにした。そもそも誰か他人の家で動いていた掃除機なので、いくら状態が良くても隅々まできれいにしておきたい。

 ゴミの貯めるボックスは最も汚くなるので念入りに掃除する。パーツは全て分解し洗剤で洗い流す。しかし一部はこのように、吸引機構(モーター)があるので注意したいところ。

 このように相当きれいになる。傷もなかったので新品みたいだ。

 Amazonで変えのバッテリーを注文。基本的に正規品でないこの手のバッテリーは中国業者が多く、レビューもサクラまみれである。その場合は☆1のレビューだけ見て、返品対応が適切かどうかだけに注目すればよい。丁寧であれば、たとえ不良であっても損することはないだろう。基本的に☆1のレビューは製品そのものに問題があるか、使用者に問題があり、後者の場合ならば読んでいればわかるし彼らはすぐに返品するので、その対応が遅かったり悪ければその点もレビューに書くだろう。

 とか思っていると、とどいたバッテリーの箱には丁寧に悪質レビューに関する会社の遺憾の意が書かれてあった。業者も苦労しているらしい。

 バッテリーは外見こそ同じだが、容量が多少向上していた。(3900mAh→4200mAh?とかだったと思ふ)

 既に多少充電されてるらしい。しかしバッテリーに付属していたマニュアルによると、品質管理用の充電らしく、すべてを使い切ってから再充電してほしいとのこと。適当に掃除させて充電をなくさせる(その時点で10分よりはるかに稼働していた)。

 しばらくして充電機に戻すと、普通に充電された。公式のバッテリーではないために、どれくらいで寿命が来るかはわからないが、ジャンク品で遊ぶには十分だ。

 毎度毎度大したことはしてないし、そもそも致命的な故障あるジャンク品は避けてきているが、また新たにジャンク品を救出してしまった。

 既に掃除機はあるので、これは先にも述べた通りシリアルポートを用いて遊ぼうと思う。

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