【Google Home】ジャンクエッセイ11

新居にオシャレで小さくて便利なスピーカーを探していた。

超遠くのハードオフでGoogle Homeのジャンク品を見つけたので購入した。

2017年製のGoogle Home 。すこし古いが性能には特に問題はない。

型番はGA3A00538A16で、価格はジャンクで1500円だった。ヤフオク等では1300~4000円くらいで取引されている。しかしすべて送料は除いた価格なので、このジャンク品は安い部類といえる。

ジャンク品だった理由はACアダプターが欠品しているから。事実、箱には説明書はついていたが他には何もなかった。

スピーカーのサランネットは回すと容易にとることができる。

スピーカーユニットは一つから構成されているのでモノラルのようだ。ユニットの左右にパッシブラジエーターが装備されている。この時点で音質にはあまり期待できなさそうだ。

問題のACアダプターのジャックを確認してみる。Google Home miniは給電方式がUSB Type-Cだったので、独自規格なんて用いないGoogleすげーって思ってたけどこれは違うようだ。筐体には給電の電圧すら記載されていない。

早速、手持ちのACジャック陣を召喚し、適合するものを探す。結構種類を持っているはずなのにどれ一つとして合わなかった。やっぱり独自規格なのか!?と不安が募る。

因みにサランネットを外すと裏にmicro USBが現れるが全く給電もしないし認識もしない代物。

規格がわからなきゃ給電線に直接はんだ付けするまで!と分解を開始。ねじ穴はトルクスのようだがドライバーを持っていれば敵ではない。

4箇所ネジを外すと上のカバーが取れる。フラットケーブルが接続されているので慎重に外そう。

さらに側面のネジを4箇所外すと、メインの基盤にアクセスできるようになる。この基盤にはスピーカーユニットへの接続線と、おそらく拡張のために用意したと思われる下部のピン(型番シール下)のフラットケーブルが接続されていた。

給電線の受け口を見てみる。独自規格でもなんでもなく、ただKが小さいだけだった。と、言いたいところだが実はカバーを含めた奥行きは通常の端子よりも長く、秋月で仕入れられるジャックのオスでは到達できないという罠がある。なんというダメ構造!

メイン基板を取り外した様子。搭載されているプロセッサーやフラッシュ、Wi-Fiモジュール等は調べたらこんな感じ。Marvell 88DE3006Armada 1500 Mini Plus dual-core ARM Cortex-A7 media processor、Marvell Avastar 88W8887 WLAN/BT/NFC SoC、Samsung K4B4G1646E-BYK0 512 MB B-Die DDR3 SDRAM。まぁこんなものには5年前の製品でも十分な性能。ちなみに肝心のオペアンプはTexas Instruments TAS5720 audio amplifierだった。自作で扱うには縁のないものだ。なお、記憶領域にはToshiba TC58NVG1S3HBA16256 MB NAND flashと、東芝とかいうしらないメーカーのNANDが使用されていた。

流石Googleと言いたいくらいの素直な構造で、センタープラス。半田も一般的なこてで十分溶ける。

メスジャックを取った後。きれいにとれているでしょう?もちろんフラックスクリーナーは使用した。

ここで、給電線は基盤には直にはつけない。俺が大好きエセ日圧端子。

こんな感じで端子ひん曲げて半田付け&接着剤でガチガチに固定。

なんでこんな間抜けなことをしているかというと、こうするとケーブルが端子込みで穴を通らないため、力が加わっても基盤の接点ごとはがれる心配がない。ふつうはケーブルを結んだりして止めたりするが、それは百円均一商品の作りみたいでダサい。せっかくなのでひと手間かけた。

給電してみるとちゃんと起動したし、特に不良もなさそう。

ただ、不思議なことは給電に用いたACアダプターはそこらへんに転がっていた12V3Aのもので、たまたま接続できたから使ってみただけだった。調べてみると実際は16.5Vで2A以上のACアダプターが公式のものらしい。起動ごときにそんなに電力量を使わなかったとしてもギャップがありすぎませんかね。

ともあれ、動いたので確認がてら初期化もしてみる。後ろのミュートボタンを15秒くらい長押しして初期化。その後はGoogle Homeというアプリで設定。

給電線も市販では使えないくらい細く、しなやかなだけあってちょうど部屋のデザインにあって馴染んだ。

AmazonのKindleではまさかのGoogle Homeアプリは配布すらされておらず、Bluetooth接続する必要がった。ちなみに余談だが、私はジャンク品を見つけるとメルカリ→ヤフオク→楽天市場→Amazonで価格を調査して良し悪しを決めているのだが、AmazonでGoogle Homeと検索するとAmazon Echoも検索結果として出力された。GAFAの器ちっちゃ!

ジャンクなのに問題なく使用でき、部屋のデザインにもピッタリのこちらは素晴らしかったのではないだろうか。

だが音質はやたら低音が強く、イコライザーをかけて何とか聞けるくらい。壁のうっすい一人暮らし部屋には迷惑な仕様だった。

なんだかな。

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